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「生活の場、その生存を懸けた今、ここは生きたリベラル・アーツを学ぶ場だ」

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    「生活の場、その生存を懸けた今、ここは生きたリベラル・アーツを学ぶ場だ」


    吉田寮と自治 存続させて

    長野県佐久市 色平哲郎 (内科医・59)

    先日、久しぶりに京都に戻りました。
    学生時代の数年を過ごした京都大吉田寮に対し、
    大学が寮生の退去通告をしたことを知ってがくぜんとし、
    あきれ果ててしまった私ですが、
    今回の再訪で、その後の経過が少し分かりました。

    私は貧乏学生で、吉田寮でお世話になり、やっと卒業できました。
    信州の山村での診療を十数年続け、
    現在は総合病院に勤務しています。

    一体、どうしたことでしょうか。
    大学が本当に寮生たちに向かって
    「君たちと合意形成をするつもはない」
    「納得しても納得しなくても、取りあえず吉田寮から出て行け」
    と言い放ち、京都地裁に提訴したのだとするなら、
    これは本物の「京都大学」なのでしょうか。

    「生活の場、その生存を懸けた今、ここは生きたリベラル・アーツを学ぶ場だ」
    と、若者たちを勇気づけたいと感じました。

    吉田寮とその自治を取り壊さないでほしいと思います。

    【京都新聞 2019年10月27日】


    ウルトラセブン12話からメディアと差別問題を考える〜差別をなかったことにするメディアの問題を提起する

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      永岡です、今回はラジオの書き起こしではなく、今週刊ポスト、昨年の新潮45とメディアでの差別表現問題について、ウルトラセブン第12話がなかったことにされていることを紹介します。おそらく、セブン12話はメディアが差別表現で批判されて、作品がなかったことにされた最初の事例だと思います。

       皆さん、ウルトラセブンについて、図書館などでムック本をご覧になったら、この12話については欠番、公開されていないと表記されて、その内実、ましてやなぜなかったことにされたかは円谷プロの関わった本では絶対に触れられません(12話に触れたら円谷プロが協力しないのでほとんどの書籍などは成り立ちません)。この件は今ハフィントンポストのジャーナリスト、安藤健二さん(1976年生まれ)のデビュー作「封印作品の謎」で2004年に詳細な報告がされて、それを引用する形でご紹介します。ウルトラセブン12話「遊星より愛をこめて」、脚本は佐々木守さん(1936-2006)、監督は実相寺昭雄さん(1937-2006)、この話は原爆への反対のテーマで、出てくる怪獣、スペル星人は自分の星で核実験をやりまくり、血液が放射能汚染されて、地球上の血液を奪いに侵略に来るもので、それを通して核兵器反対の意図をもったものです、この件、ウルトラセブン50年で、安藤さん、2017年にセブンのヒロイン、アンヌを演じられたひし美ゆり子さんにインタビューされて(https://www.huffingtonpost.jp/kenji-ando/ultra-seven_a_23221891/  )、この作品は67年にテレビ放映されてその際には問題にならず、差別表現は週刊ポスト、新潮45のように発表の際に問題になるのにこれは異例、問題となったのは、70年に発売された怪獣図鑑で被爆星人との表記に、被爆者の支援をされているジャーナリスト、中島竜美さん(1928-2008)の娘さんが問題と指摘されて、その後被団協を中心に抗議がわき終わり、70年にそれらの抗議に円谷プロは全面降伏、セブン12話を今後公表しないとして、そして半世紀になります(このセブン12話、いわゆる裏ビデオが80年代から流通して今もネットで見られて、スペル星人がケロイドだらけのものは映像作品では全身が映らず分からず、しかし怪獣図鑑では一目瞭然という複雑なものです)。

      この際に円谷プロが実質無条件降伏したのは、当時は今のようにウルトラセブンは高い評価を受けておらず、当時の新聞には子供のための漫画で差別をして儲けているとの記述もあり(ウルトラシリーズが高い評価を受けたのは、特撮ファンでは80年代初頭、一般には90年代半ば)、この作品が原爆の問題を説いたものとはメディアでは相手にされず、さらに、悪いことに当時、円谷プロは初期のウルトラシリーズにお金をかけすぎて実質倒産して会社再建中で、面倒なことは抱え込めないとして、まさに臭い物に蓋、の対応であり、さらに問題なのは作品の封印が佐々木さん、実相寺さんに無断で行われて(お二人が封印のことを知ったのは10年以上後)その後、円谷プロは会社組織が当時とは全く異なるものになっても、セブン12話のことで前向きな対応はないです。

       

      この被爆星人の表記は佐々木さん、実相寺さんの命名ではなく、怪獣図鑑の編集をしていた大伴昌司さん(1937-1973)によるもので、当時のウルトラシリーズのスタッフは佐々木さん、実相寺さん、あるいは金城哲夫さん、上原正三さんのように社会問題に敏感な方の多い中、大伴さんはそういうものには無頓着でこういう命名をしたものです(こう書くと大伴さんの問題を指摘される方もあるかも知れませんが、しかし大伴さんの編集された怪獣図鑑はその後特撮やアニメのムック本の基礎となり、今日の特撮・アニメ雑誌の基盤を作られた方です)。

       これは、佐々木さん、実相寺さんともに社会問題には敏感で、初代ウルトラマンでは宇宙開発の犠牲者の宇宙パイロットが怪獣となり復讐に来るのを、その正体を明かすことなく始末することで、ウルトラマンは正義なのか、という問題提起をされて、さらに佐々木さんは日本赤軍の重信房子さんと親交があり書籍をまとめる、そして後に執筆された特撮ヒーロー、アイアンキングでは敵組織が天王星打倒を目指すものを描いて子供たちに天皇制問題を知ってもらおうとしたもので、要するに佐々木さん、実相寺さんは差別を意図したものではない、お二人が杉田水脈氏のようなことをするというなら、小出先生、今中先生が原発を推進するというようなものです。

       

       この件で、一番の問題は、私は円谷プロの姿勢だと判断します。佐々木さん、実相寺さんに差別の意図はなく、中島さんも佐々木さんを知る立場であり、なら、お三方の健在時に、この作品とメディア、差別表現を考えるシンポジウムでもすべきだった、司会はウルトラマンに詳しい宮台真司さんが最適でしょう。しかし、そのようなことは行われず、差別問題を起こしたことをなかったことにして、この件では批判した中島さんのことに特撮ファンが誹謗中傷したのもSNSで見ましたが、しかしなかったことにした円谷プロの姿勢は問われず、確かに、かつての円谷プロは前近代的組織で、今は近代化されたのですが、なかったことにするのは認められません。

       このような差別問題、今ならば、こんなテーマはドラマにすることすら事前の実質検閲で認められず、どころか今は表現規制という問題があり、ウルトラセブンだと、怪獣を切断するのは今はダメ、毒ガスを使うのは地下鉄サリン事件でダメ、果ては、怪獣が大阪城を壊すのや神戸港で暴れるのはダメとエスカレートして、その上、表現規制は年々厳しくなり、仮面ライダーだと、平成初期に許された表現が今はダメというもので、これは要するに事なかれ主義、何かやって批判が来たら困る、であり、ウルトラセブンは放映後半世紀を経ても人気は高く、一昨年のウルトラセブン芦屋へのイベントには2000人以上来るほど、そのような作品を傷つけたくない円谷プロや周囲の意図もあると思うものの、佐々木さん、実相寺さんに問題提起の意図があり、実際中島さんは佐々木さんと面識があり水面下で話し合われたものもあるのですが、差別表現問題は千差万別であり、しかし問題になったらなかったことにする、というのは週刊ポスト、新潮45も同じで、許されることではありません。私もウルトラセブンのファン、ウルトラシリーズのファンとして、この作品はなかったことにせず、今からでも問題提起、考察すべきと思います。以上、お知らせいたしました。

       


      「お福の会宣言」に込められた思い

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        159 「お福の会宣言」に込められた思い

        日経メディカル 2019年8月30日 色平哲郎

        https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/irohira/201908/562056.html

        今年も、夏7月、私が勤める佐久総合病院で「農村医学夏季大学講座」
        が開かれた。
        この講座は、夏の信州、山間部の涼しさと静かな環境を利用した
        市民大学的な学びの場。
        地域の保健衛生活動の第一線でぶつかる現実的な苦難や困難に着目し、
        市民的な集いの中で基本的人権と民主的精神をよりどころに学び直そうという試みだ。
        1961年に始まって、今年で59回目を迎えた。

        スタートした当初は、昔ながらの農村生活の「医食住」の問題が主で、
        寄生虫、「農夫症」(肩凝り、腰痛、夜間頻尿、手足の痺れなどを呈する症候群)、
        その対策としての農村生活運動、農民体操などが論じられた。
        その後、「複合汚染」で一般に知られる農薬中毒の深刻な問題がクローズアップされ、
        「主婦農業」「農村と社会保障」「食品添加物と洗剤の危機」といった、
        高度経済成長の中での健康破壊的ひずみが取り上げられる。

        1980年代以降は、高齢者の保健医療、介護、福祉の問題が浮上。
        「寝たきり老人」「呆け老人」のケアのための「中間施設」
        の問題へとシフトしていった。
        そして、今回、「すべての人々に健康を〜認知症とともによりよく生きる。〜」
        と題し、2日間、認知症の人本人にも参加いただき、活発な討論が行われた。

        佐久病院は「農民とともに」を標榜しているが、
        もうすぐ高齢者の5人に1人が認知症となる時代、
        「認知症の当事者とともに」地域を育む必要性と必然性が再認識された。

        様々なセッションの中でも特に印象深かったのが、福祉ジャーナリストで、
        NHK「福祉ネットワーク」のキャスターを務められた町永俊雄氏のご講演。
        町永氏がかかわっておられるグループに「お福の会」という集まりがあり、
        私も伺ったことがある。

        お福の会では、認知症の本人とご家族はもとより、様々な職種の人が集い、
        語り合っている。
        認知症に関する横断的議論の必要性を痛感した人たちが立ち上げた場である。
        その設立理念を表した「お福の会宣言」は、
        認知症の人とともに生きる意味を的確に述べている。
        やや長くなるが、引用しておきたい。


        「お福の会宣言」

        人は人として生まれ、人として死ぬ。
        そしてその過程で誰もが認知症という病に遭遇する可能性をもっている。
        かつて認知症になると「人格が崩壊する」「こころが失われる」
        と恐れられた時代があった。
        だが、今や私たちは知っている。
        認知症になっても自分は自分であり続けることを。
        月が欠けているように見えても月が丸いことに変わりないのと同じである。

        自分が、認知症になっても、家族の一員、社会の一員として、
        友人として権利と義務とを有する国民の一人として生活を続け人生を全うしたい。
        同じように、家族や友人が認知症になっても、ともに人生の旅を歩き続けたい。

        「お福の会」はそういう思いをもつ市民が、
        本人や家族、医療、介護、行政、その他の立場を超えて集う場である。
        認知症になっても、生活の主体者として人生を全うできるように
        私たちは力を尽くしたい。

        https://www.ninchisho-forum.com/eyes/machinaga_063.html


        誰が認知症になってもおかしくない現代。
        認知症を他人ごとではなく、「自分ごと」として受けとめ、
        人生を全うしたいという思いがあふれている。

        では、そのために私たちは地域や認知症の人たちと連携して、
        何を、どう実践していけばいいのか。
        それは、一人ひとりが現場で積み上げていくしかない。
        夏季大学を終え、そんな思いを強くした。

        ==


        吉田寮と自治 壊さないで

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          吉田寮と自治 壊さないで

          年末年始の数日、京都に戻りました。
          医学生時代の数年を過ごした京都大吉田寮を訪ねたところ、
          大学が寮生の退去を通告しているとの報道を知り、がくぜんとしました。

          私は貧乏学生で、吉田寮でお世話になって、やっとのことで卒業できました。
          信州の山村での診療を十数年続け、
          現在は長野県の農村にある病院に勤務しております。

          いったいどうしたことでしょうか。
          京大の担当理事が本当に寮生たちに向かって、
          「君たちと合意形成をするつもりはない」
          「納得しても納得しなくても、取りあえず吉田寮から出て行け」
          と言い放ったのだとするなら、
          「あなたこそ京大の伝統にそぐわない、この場で辞表を出してはいかがか」
          と言い返したくなりました。
          吉田寮とその自治を取り壊さないでほしい。

          長野県佐久市・色平哲郎(内科医・58)

          京都新聞「窓」2019年1月13日
           


          157 外国人医療の先駆者が貫く「人道主義」

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            157 外国人医療の先駆者が貫く「人道主義」

            日経メディカル 2019年6月28日 色平哲郎

            https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/irohira/201906/561423.html

            医療、健康を支える「水」供給の危機的状況

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              sage body

              156 医療、健康を支える「水」供給の危機的状況

              日経メディカル 2019年5月31日 色平哲郎

              https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/irohira/201905/561061.html

              「健康で文化的な最低限度の生活」とは何か

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                155 「健康で文化的な最低限度の生活」とは何か

                日経メディカル 2019年4月27日 色平哲郎

                https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/irohira/201904/560736.html


                総合診療専門医とヒューマニズム

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                  154 総合診療専門医とヒューマニズム
                  日経メディカル 2019年3月29日 色平哲郎
                  https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/blog/irohira/201903/560392.html


                  【若者よ「佐久」に学べ−保健医療の原点】

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                    【若者よ「佐久」に学べ−保健医療の原点】

                    「PHCはプライマリ・(メディカル)・ケアとは異なるものです。
                    それは人々の健康の問題を病気の治療の側面だけでなく,
                    生活のレベルで捉えた,予防や健康増進,リハビリテーション
                    などを含むトータルな保健システムのことです。
                    そしてそれは地域の住民参加を前提にしているのです」

                    医学書院/週刊医学界新聞 【若者よ「佐久」に学べ−保健医療の原点】
                    (第2392号 2000年6月19日)
                    http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2000dir/n2392dir/n2392_07.htm
                     


                    研修医の固定観念を崩したフィリピンでの経験

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                      謹賀新年、平成31年も宜しくお願い申し上げます、近況、ご笑覧を

                      151 研修医の固定観念を崩したフィリピンでの経験

                      日経メディカル 2018年12月28日 色平哲郎

                      https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/irohira/201812/559242.html


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