朝日放送ラジオ特別番組(2017/5/21) 谷口学園春のラジオ講座〜実はあなたもマイノリティ
で、谷口学園春のラジオ講座、3・11の原発避難者、森松明希子さんとのやり取りがありました。講師が谷
口さん、ゲスト講師が森松さん、日直は朝日放送ラジオアナウンサーの武田和歌子さん、生徒はナジャ・
グランディーバさん、ドラッグクイーン、高柄烈(こう・よんじょる)さん、鶴橋ポン酢をつくられて、
エルサヤド弘美さん(12年前にムスリン、エジプト料理も出品)です。
武田さんが、マイノリティと聞いて何を連想されるかと最初に言われて、街頭での取材も取り上げられ
て、この番組のテーマはマイノリティ、数が少なく、苦労している人もあり、こういう人たちが決して限
られたものでないと、谷口さんの授業、朝日放送ラジオのリスナーも参加されて、谷口さんはヒョウ柄
(笑)、体系が丸っこい人だけが来ている(笑)と言われて、ナジャさん、ここにマイノリティのみ来て
いると言われて、和やかな雰囲気であり、武田さんは普通の人間だと思っていたら、谷口さん、少数者に
常識、一般者という立場から、みんな当たり前からこぼれたくなく、こぼれた瞬間に社会から外れて、選
んで少数派になった人、そうでない人、国際的には民族的な少数者、性的な少数者があるものの、実は少
数派は一部の人たちではなく、ナジャさん、少数派のお店で働いて仲間が出来て、少数派はずっと生活し
て、恵まれているかと自分で言われて、谷口さん、自分の性的なことを人に言えず、言ったら差別され
る、当たり前からこぼれ落ちる恐怖と言われて、珍しいのも少数派。
高さんは在日コリアン、しかしそれは今、良かったと言われて、選んでなれる少数派はそうでないも
の、障害、民族、大阪だと被差別部落、子どもは親を選べず、その中で後から少数派になることもあり、
エルサヤド弘美さんはそれを選んで、自分の宗教は日本では少数、自分のグループの中にいると感じない
が、八幡市にいて、スカーフをしていたら見られて、ほおっかむりしているのか?少数者と思っていない
のはそういう人たちと出会っていないと言われて、ナジャさん、女子アナウンサーで顔を知られていたら
マイノリティと言われて、谷口さん、自分の少数者のもの、変わっていていい、というものを認めて、み
んな違っていいなのに、違うと排斥される社会で、力のある少数者=権力者、南アフリカのアパルトヘイ
トであり、今回は力のない、声を出せない少数者について考えたいと言われました。
武田さんも、自分の中にマイノリティがあると言われて、ナジャさんは女装、いつからか、生まれたと
きから男性が好きで、ゲイの人の店でバイト、そこで女装して楽しく、突き進めてここにいて、ゲイを認
められるまで、苦しくなく、自分は素直に受け止めても、親にいつカミングアウトするかであり、谷口さ
ん、LGBT、かつて性別は男か女かのみ、それを決めかねているLGBTq、ブラジルでは12の区分が
あり、Xジェンダーがあり、あなたは男か女か正答できるのはマイノリティ、自分が好きなのが男性か女
性か、それでなぜと聞く人に、なぜあなたは男(女)が好きかと問うと答えられず、少数者はどうか?好
きなものは好きであり、ベジタリアンはなぜか?それしか食べられず、しかし答えられないことを問うの
は多数者の傲慢、上から目線、LGBTの方は日本にどれだけいるか?7.6%という数字もあるが、LGB
は性的な志向、Tは異なり、これを一緒にするのは無理、性は多様だが、LGBTの統計は7.6%=左利
き、AB型の血液型と同じであり、今思うと、マイノリティの人を傷つけたかと谷口さん問われて、ナ
ジャさん、甥っ子の左利きを親が直そうとしているのを上げられて、谷口さん、左利きは構わない、右利
きも気を使わせて、右利きが当たり前と思うのはおかしい。
高さん、子供たちを朝鮮学校に通わせて、自分が言葉を知らずに育ち、歴史を子供たちに知ってほしい
と言われて、長男はラグビーの選手、花園ベスト4、しかし朝鮮学校はなかなか出られず、日本の先生たち
の尽力があり、一般企業で本名で働き、谷口さんは花園に10年おられて、ラグビー場で両親が働いて、谷
口さんはマイノリティ、トップリーグになる前は、ラグビーは実業団、会社で国籍要件があり、日本国籍
がないと日本でラグビーが出来ず、それをなかなか変えられず、高さんのお子さんが活躍できて、1ミリは
前進して、高さんは中学校・高校で差別されて、母親は日本語ができず、日本人でありたいと思い、生野
区の鶴橋は在日の方の多くおられるところであり、母は在日1世、一緒に歩くのは嫌で、しかし高校で勉強
して、高校3年でカミングアウト、通称を今も使うこともあり、谷口さん、人に言いづらいことを言い出す
のがカミングアウト、一橋大学でカミングアウトして、それを広められて自殺した例もあり、カミングア
ウトには勇気が要り、ナジャさん、カミングアウトする相手は信用しても、悪意なしで広めてしまう例が
あると言われて、高さん、高校3年の先生がいい人でカミングアウトできて、タイミングのこともあると言
われました。
エルサヤドさんは、クシャミして、自分の中も悪いものを外に出してくれた、神様に感謝と言うもの、
他人の悪口を言う中、イスラム教は何か?ネットで調べても分からず、そんな時にインドネシアの方とモ
スクに行き、ずっと前から知っているかのように迎えてくれて、勉強しながらしゃべり、エルサヤドさん
は一人っ子、みんなにウェルカムの雰囲気が居心地がよく、ハラール、イスラム教徒の食べられるもの
で、どこでも食べられるものではなく、ハラールの食べられるもの、これは車椅子で行けるかと確認する
のと同じであり、しかし世界3大宗教で16億いるのに、日本でのムスリムは16万のみ、それでISISのこ
と言われても、イスラム=遠い→差別であり、しかしムスリムの友人を持ったらイスラム=悪いではない
と言われて、エルサヤドさん、ヒジャーブをつけていたが、ISISの問題で、ヒジャーブをしていた友
人が人殺しと言われて、ヒジャーブが好きで、友人にはヒョウ柄のものもあると言われて、ヒジャーブ=
髪の毛を隠す、髪の毛は家族にしか見せてはいけない、服も体の線を見せてはいけない、エルサヤドさん
にはピッタリ(笑)、しかし現地では旦那さんが選ぶものもある。
武田さん、LGBT、在日、ムスリムのことを知らず、知らなかったのは多数派の傲慢と言われて、そ
して、参加されたリスナー、AB型の人が変わっていると言ったらその人がAB型のことがあり、ナジャ
さん、無意識に血液型で区別していると指摘されて、谷口さん、血液型で4つに分類するのは無謀、血液型
で区別、差別するのはおかしいと言われて、武田さん、自分の中のマイノリティに気付き、マイノリティ
を怖がるのではなく、理解すべきと指摘されました。
後半の講義、選択できないマイノリティ、選択できるマイノリティ、ここからは、ある日突然マイノリ
ティになった、マイノリティは自分に関係ないのではなく、誰でもある日突然マイノリティになることを
学ぶために、森松さん、3・11、東日本大震災、21000人以上が犠牲、12万人が6年経っても避難生活、今年
3月で自主避難者の支援が打ち切られて、サンクス&ドリームの森松さん、福島→大阪に自主避難、家族は
4人、夫と子供二人、6年前は生まれたての赤ちゃんと3歳児、大阪に避難しているのは子供たち、夫は福島
にいて、母子避難、大阪の皆さんに、6年間避難生活を支えられたことへの森松さんの感謝がありました。
3・11は地震、津波、原発事故、2つの天災と人災、二人の子供のために、森松さん避難を選ばれて、核
による自主避難者、マイノリティ、しかし政府は避難しなくていいと言うものの、何が正しいか、専門家
の意見も分かれて、しかし健康にいいことはなく、森松さんは少数者になり、様々なマイノリティと同
じ、周囲が自主避難者のことを理解せず、知られていない、タブー視、腫れ物に触るように、見えている
のに見えないように扱われて、見えても隔離されて、6年前に避難したときは、1年いたら福島は移染され
て、汚染が無くなったら帰ろうとしても、線量は下がらず、親として子供たちのために避難して、福島か
らの避難者は強制避難のみを思うが、父子避難もあり、友達が逃げていないのに自分だけ避難と言われる
のを気付いていなかったのがつらかった。
谷口さん、マイノリティと理解されなかったつらさに言われて、森松さん、郡山市は原発の避難者の仮
設住宅もあり、しかし幼稚園は100人入園のところが70人しか入らず、みんなが東北復興と言っているの
に、逃げるのかと、福島の苦労が、避難した人と、残った人の軋轢、逃げないのが当たり前の中で避難し
たのを責めるのは、人類全体に良くない。
心無いことを言った今村大臣がいて、谷口さん、今村氏の言葉に怒りを覚えた人は森松さんの言葉に共
感出来で、日本にまだ怒りがあったと言われて、森松さん、東北に残って復興するものだけが偉いという
のが今村氏の発言、森松さんは関西出身、結婚して福島に行き、故郷の問題に矮小化するのはおかしく、
自主避難者は自己責任と言われるが、好きで避難しているのではない、勝手にカテゴライズされて、しか
し国の保護が援助のない「自力避難」、自分の力で避難して、一部の人は住宅も提供してもらい、大阪の
人も、いつまで避難者と甘えているのかというものもあるが、子供たちを被爆から守りたい、森松さんは
マイノリティになっても、こういうことはある日突然誰にも起こり得て、自分が自分であることを勝手に
決めさせてはならない、少数者だから怯むことはなく、少数派だから気づくものもあり、普通って何、い
つでも、誰にでも起こることと言われて、谷口さん、多数者は鈍感で生きていける、当たり前で済む、自
己責任という言葉が日本を覆い、しかし少数者は選択したから声を上げられないはおかしく、日本でも、
世界でも人権は認められて、自己責任と切り捨てるのをやってしまい、マイノリティになったら気づく
が、多数者になったら鈍感になる、多数は大勢いる=何も言わなくてもいいと森松さん指摘されて、これ
を伝える大切さを6年で知り、カミングアウト、皆さん真剣に聞いてくれて、マイノリティにしゃべらさせ
ない→無知、偏見が進むと森松さん言われて、対話のキャッチボールで出来て、谷口さん、対話の大事さ
を説かれて、私たちが対話のチャンネルを閉じていないか、考えるべき、対話の扉を閉じないことが大切
なのです。
武田さん、誰にもマイノリティがあり、他の人のマイノリティを受け止めるものと言われて、最後に、
参加者の声、イスラム教徒が断食、ダイエットかと毎年言われて、それで変な宗教と言われるが、進んで
やっているとエルサヤドさんは言われて、しかし食べられない宗教はおかしいと言われて、語ることの大
切さを説かれて、高さん、230万の在日がいて、日本が好きだが、南北に分かれても祖国も好きであり、子
どももアイデンティティを持ち、日本の方も知ってほしい、ラグビーも、歌も踊りもあると言われて、ナ
ジャさん、女装してマイノリティと思っていたが、違う見方が多数派になる、血液型のこと、宗教のこと
も、差別する側に立ち傷つけることもあり、そうしないようにと言われました。
谷口さん、日本は単一民族国家と中曾根氏が言ったが、アイヌのこともあり、また沖縄のことがあり、
谷口さんが沖縄に言及するのは、黒人差別がおかしいという白人のようなものというものがあり、マイノ
リティと一緒に考えて、行動すべきで、どのマイノリティと一緒に行けるか、踏み出すのが必要で、皆さ
んの中にもマイノリティになることはあり、多数者は数が多い=強い、その中でマイノリティのことを考
えるか、マイノリティは3割を超えないと認知されず、10人のうちで3人が違うとなったら行動は変わり、
数の少ない人たちに、多数者がどう配慮するのか、マイノリティになぜかと聞くのは配慮が要り、谷口さ
ん、今日は自分も勉強になったと締めくくられました。
武田さん、マイノリティに心を寄せるのは勇気もいり、しかし自分にもマイノリティはあり一歩踏み出
すことが必要であり、武田さん参加者に感謝を述べられました。参加者より、福島に帰るのも大変、ある
いは自分がマイノリティか、相手を認める必要を語った人もあり、参加して心が温まったと言う方もあり
ました。以上、朝日放送ラジオの特別番組でした。
- 2017.05.21 Sunday
- テレビ・ラジオ情報
- 18:03
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