土井敏邦監督「ヘブロン」特別上映会
京都の岡真理です。
すでにお知らせいたしましたように、イスラエルによる「占領」とペンで闘うユダヤ人ジャーナリスト、アミラ・ハスさんの講演会を今週、23日の土曜日、京大で開催いたします。
ハスさんの講演に先立ちまして、同日、同じ会場で、土井敏邦監督のドキュメンタリー映画「ヘブロン 50年目の占領」(1時間バージョン)を11:00より特別上映いたします。
東京ではすでに、17日(日)と18日(月)、ハスさんの講演会が東大で開催され、わたくしも17日の講演会に参加してまいりました。
17日の東大講演会では、ハスさんの講演に先立ち、土井敏邦監督が現在、製作中の映画「ヘブロン 50年目の占領」(完成版は2時間を予定)を今回の講演会用に特別編集した1時間バージョンが上映されました。
西岸最大の都市ヘブロンを舞台に、50年目を迎えた占領の暴力とはいかなるものなのか、映像と証言で綴った作品です。
ハスさんがジャーナリストとして書き続ける、その原動力となっているのは「怒り」だといいます。
映画「ヘブロン」で描かれているのは占領の暴力の一端ですが、しかし、それが人間の尊厳を愚弄し、人間の怒りを掻き立てずにはおかないものであることを、観る者に端的に教えてくれます。
ハスさんのお話をより十全に理解していただくためにも、また、50年を迎えた西岸・ガザの占領の実態をより良く知っていただくためにも、この映画の上映は不可欠と思い、土井監督に特別にご許可いただきまして、京大でも、ハスさんの講演に先立ち、上映することにいたしました。
ハスさんの講演会は、12:30開場の13:00開演ですが、11:00から同じ会場で、講演会第1部として、本作を上映いたします(10:45開場)。
この機会に、ひとりでも多くのみなさんにご覧いただければ幸いです。
以下、プログラム最新版です(転送・転載歓迎)
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アミラ・ハス氏講演会
《占領》と闘うーージャーナリストとして、人間として
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日時:2017年9月23日(土)11:00〜17:00(開場:10:45)
会場:京都大学 吉田南キャンパス 吉田南総合館 南棟 地下01講義室(定員154名)
https://www.h.kyoto-u.ac.jp/access/#02
入場無料、事前申し込み不要、車椅子OK
講演言語:英語(日本語通訳あり)
●プログラム
第1部 土井敏邦監督「ヘブロン」(1時間バージョン)上映
10:45 開場
11:00 開映
12:15 第1部終了
第2部 アミラ・ハスさん講演会
12:30 開場
13:00 開演 主催者挨拶
13:10 アミラ・ハスさん紹介(土井敏邦氏)
13:30 アミラ・ハスさん講演
15:20 休憩
15:35 質疑応答
16:50 閉会の辞
17:00 終了
*クラウドファンディングのパトロンの方で、チケットをお持ち頂いた方には粗品を用
意しております。係の者にお声がけください。
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アミラ・ハス(Amira Hass)さんについて
1956年、エルサレム生まれ。ホロコースト・サヴァイヴァーを両親にもつ。
イスラエルの有力紙『ハアレツ』の占領地特派員として、1993年からガザ地区に、1997
年からはヨルダン川西岸地区に住み、占領下から報道を続ける。その報道は国際的に高
く評価され、2003年に「国際ギレルモ・カノ世界報道自由賞」、2004年に「アンナ・リ
ンド人権賞」、2009年に「国境なき報道者賞」など、さまざまな賞を受賞、イギリスの
NGO「武力への行動」(Action on Armed Violence)が2013年に公表した「世界で最も
影響力のある武力報道のジャーナリスト100人」の一人にも選ばれている。〈https://a
oav.org.uk/2013/100-influential-journalists/〉。
日本語では、『パレスチナから報告します――占領地の住民となって』(くぼたのぞみ
訳、筑摩書房、2005年)が刊行されている。
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参考:土井敏邦「なぜ今、アミラ・ハス氏を招聘するのか」
http://doi-toshikuni.net/j/column/20170908.html
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主催:京都大学大学院 人間・環境学研究科 岡 真理研究室
共催:京都大学大学院 人間・環境学研究科 学際教育研究部
アミラ・ハス氏来日実行委員会
問合せ:PJ21kyoto@gmail.com
doitoshikuni[at]mail.goo.ne.jp *[at]を@に変更下さい
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以上
- 2017.09.20 Wednesday
- 映画評論・紹介
- 22:09
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- by 市民社会フォーラム