吉田寮と自治 壊さないで
吉田寮と自治 壊さないで
年末年始の数日、京都に戻りました。
医学生時代の数年を過ごした京都大吉田寮を訪ねたところ、
大学が寮生の退去を通告しているとの報道を知り、がくぜんとしました。
私は貧乏学生で、吉田寮でお世話になって、やっとのことで卒業できました。
信州の山村での診療を十数年続け、
現在は長野県の農村にある病院に勤務しております。
いったいどうしたことでしょうか。
京大の担当理事が本当に寮生たちに向かって、
「君たちと合意形成をするつもりはない」
「納得しても納得しなくても、取りあえず吉田寮から出て行け」
と言い放ったのだとするなら、
「あなたこそ京大の伝統にそぐわない、この場で辞表を出してはいかがか」
と言い返したくなりました。
吉田寮とその自治を取り壊さないでほしい。
長野県佐久市・色平哲郎(内科医・58)
京都新聞「窓」2019年1月13日
- 2019.07.06 Saturday
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