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神戸大名誉教授石橋先生 原発と地震について語る

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      永岡です、神戸大名誉教授で、76年に東海地震を警告された石橋克彦先生の、共同通信の配信の記事があり、原発と地震、ストレステストのことがありますので、皆様にお知らせいたします。

    共同通信社・識者評論􄦼2011年11月2日配信

    􄦽

    原発ストレステスト􄣳すぐの再稼働は無謀

    地震・津波想定の甘さ問題

    神戸大名誉教授石橋克彦



    関西電力は10月28日、定期検査で停止中の大飯原発3号機(福井県おおい町)について、


    ストレステスト(耐性評価)の1次評価結果を全国で初めて経済産業省原子力安全・保安院に提出した

    ストレステストは、東京電力福島第1原発事故後の欧州連合(EU)の措置にならい、政府が7月に導入した。全原発で行う2次評価もあるが、1次評価は定期検査後の再稼働の必要条件とされている。原発を襲う地震動(揺れ)と津波を設計の想定より徐々に上げ、安全上重要な機器類がどこまで耐えられるか、コンピューターで調べる。

    しかし、全国の原発で一番問題なのは、ストレステストの前提となる耐震設計の想定自体が甘いことである。このテストに合格したから再稼働というのは、危険きわまりない。それが今回の報告でもはっきりした。

    2006年の耐震設計審査指針の改定に伴い、全国の原発で耐震・津波安全性の見直し(耐震バックチェック)が行われていた。大飯原発では、新たに確認された2本の海底活断層が同時に活動すると一番影響が大きいとして、断層の長さが35キロの地震による地震動700ガルに対して耐震性を確保するとしていた。保安院と原子力安全委員会もこれを認めている

    今回のストレステストはそれを大前提として、その1.8倍の1260ガルまで大丈夫であることを確認したという。

    だが、2本の海底活断層の陸側延長には同じずれ方の熊川断層があり、同時活動を考慮すべきである。その場合、断層の長さは60キロ以上となり、地震動は1260ガルを超す可能性がある。3月11日の超巨大地震が地震学の予想をはるかに超えるものだった現実から、活断層の同時活動についても、十分考慮することが一層必要になった。

    津波に関しては2.85メートルの想定高さの4倍の11・4メートルまで耐えられるという。しかし、私たちは06年の地震学会で、沖合の海底活断層によって若狭湾岸には控えめにみても約4メートルの津波が来ると発表している。2.85メートルという想定自体が過小なのは明らかである。

    福島第1原発1号機は、津波と全電源喪失の前に地震動で重大事故を起こしたという指摘がある。観測された揺れが想定を超えた事実からも、改定指針と耐震バックチェック全般に欠陥があることは確実といえる。

    全国のすべての原発が、広い意味で大飯と同様の問題を抱えていて、設計上の想定地震動と津波が小さすぎるといって過言ではない

    それを放置してストレステストをやるのは、ずさんな健康診断で高血圧や動脈硬化を見逃していながら「無理な運動をしても心臓は大丈夫」とでたらめを言うようなものである。再稼働しようとするならば、まず正しい血圧測定や血液検査をして基礎的な健康状態を確保しなければならない。

    立地自治体の多くが、ストレステストだけでは運転再開を認められないとしているのは賢明である。そもそも1次評価の意図が無謀なのだ。保安院は、3月以降中断していた耐震バックチェックの審議を再開すると発表した。大震災の前に地震動と津波の甘い想定を容認し助長した専門家も、さすがに今は反省している人が多いだろう。改定指針の欠陥に留意しつつ、津波も含めた耐震バックチェックの厳重な見直しこそ急ぐべきだ。ストレステストはそのあとの話である。



    いしばし・かつひこ44年神奈川県生まれ􄣭地震学者􄣭旧建設省建築研究所室長を経て96〜08年に神戸大教授􄣭編著に「原発を終わらせる」(岩波新書)など。

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      • 2020.10.24 Saturday
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