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報道特別番組「秘密〜今明らかになる、ある大学生の死」(2014/3/31)

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    永岡です、報道するラジオのスタッフの製作による報道特別番組、太平洋戦争時の秘密保護法の恐怖を、水野晶子さんの語りで放送がありました。
     1941年12月8日、日本軍の真珠湾攻撃で太平洋戦争に突入。この日、雪の舞う北海道で、ある大学生が、戦時特別措置、軍規保護法違反のもので逮捕されました。
     軍規=軍事機密、罰則ありで、秘密の範囲は軍の大臣が決めて、軍人だけでなく、民間人も対象、軍事施設の写真を撮っただけで違反。大学生はこれで逮捕され、裁判は非公開で、何が秘密か、明らかにされなかったのです。
     大学生は宮沢弘幸さん、拷問を受け、宮沢さんの身に何が起こったのか、今日はこれを報じます。
     特高に検挙される4年前、宮沢さんは東京→札幌に行き、新天地に行き、父は技術者、母は資産家、裕福であり、弟と妹の3人、当時貴重なレコードがあり、海外の作品もあり、ヴェルディの椿姫もかかっていた。宮沢さんは英語も学び、妹さん、大きいお兄ちゃんと呼び、父が英語も大切と、近くの英語の先生に学び、兄は学級委員もして1番。妹さんは自慢であったのです。
     この宮沢さんがスパイとされたこと、北大で語学が得意、マライーニさんと一緒にアイヌの研究をして、マライーニさん、12年前に亡くなられましたが、宮沢さんのことを覚えておられたのです。
     千島列島にも宮沢さん行かれて、当時日本の領有地、北方からの攻撃に備えて軍事施設を建設していた。宮沢さん、満鉄にも招かれた。わずか10人選ばれ、主要都市を巡り、語学を生かして、様々な話を聞き、卒業後は海軍への入隊を目指した。日本は満州国を作り、日中戦争は泥沼化。ヨーロッパではドイツとフランス、イギリスが戦争し、日独伊同盟体制になりました。
     宮沢さん、学内でも交流し、レーン夫妻と交流し、同級生の黒岩さん、生前に、交流の中心に奥様がおられたことを証言されました。
     宮沢さん、北大の交流会を立ち上げ、マライーニさん、レーンさんはとても親切で、レーンさんのおかげで大学の官舎4つ、国際的な交流をしていました。
     その頃、すでに特高の監視網があり、彼らは政治や戦争について話すことはなかったのです。しかし、特高は宮沢さんに目を付けて、北大の外国人は監視され、出入りする人に尾行がついた。宮沢さんの結婚を決めた女性の父が警察関係者で、宮沢さんに注意するように言っていたのです。
     そして、太平洋戦争開戦の日、ラジオで開戦を知った宮沢さん、レーン夫妻の官舎に行き、伝えたいことがあり、この日寒い朝で、宮沢さん、レーン夫妻に、日本はアメリカと戦争になり、戦争は国と国の出来事で、レーンさんとの関係は変わらないと伝えて、宮沢さんレーン夫妻の官舎を後にしました。ところが、その際に宮沢さん、待ち構えていた特高に逮捕されました。
     宮沢さんの逮捕は家族に伝えられ、父が軍関係、両親は札幌に行っても、検挙の理由は分からず、弁護士も、軍事秘密のため話せず、新聞も伝えなかった。両親は北大の総長に話を聞いてくれとしたのに、宮沢さん、退学届けで、無視されたのです。旧友も、一切かかわらなかったのです。
     周りの人は、自分に火の粉がかからないようにして、見捨てた、これが軍規保護法であるのです。
     宮沢家は不安で、母は拘置所の前に立ち続け、しかし宮沢さん拷問され、退学届けを書くことを強要されたのです。拷問させられ書かされた、しかし宮沢さんは学校が勝手に書けとして、しかし弁護士はそれだと殺されると、止む無く書いたというのです。
     裁判も公開されず、明らかになったのは45年になってから、1986年、上田誠吉弁護士(故人)がこれがおかしいと思い、当時の自民党の出した秘密保護法に疑問を持ち、日本の軍国主義で、秘密保護がどうされたか、歴史を掘り起こすために調査を開始した。1985年、スパイ防止法を自民が出し、廃案になったものの、上田さんも精力的に活動されました。上田さん、宮沢さんの裁判記録を探したものの、どこにもなく、敗戦で、GHQの調査の前に破棄され、しかし、上田さん、今の最高裁の判決を復元し、樺太や満州の軍事機密を漏らしたことが問題とされ、これをレーン夫妻に漏らしたとされたのです。
     上田さん、宮沢さんの接した軍事機密について、宮沢さんの知っていることは機密でもなく、軍事訓練もこれも秘密でもなく、軍が学生に知らせたいことであり、戦車のことなど、当時の軍事上の常識で、それを語っても秘密漏洩になったのです。

     何が秘密かは大臣が決めるのは、恐ろしいことで、判決で、個人自由主義、反戦思想と糾弾し、マライーニさん、これについて、宮沢さん、レーンさんを知っているが、決してスパイではなく、政治関係はなく、宮沢さんは強い愛国者。南京事件の話を見せたら、宮沢さんこれはプロパガンダと怒ったのです。
     検挙から1年、宮沢さんに懲役15年の判決、レーン夫妻にも判決、懲役15,12年の罪で、軍事機密をアメリカ大使館に伝えたとされ、デタラメと主張しても聞き入れられなかったのです。
     上田さん、レーン夫妻がスパイで、宮沢さんがそれを伝えていたと特高は考えていたとされ、しかし最高刑は死刑なのにそうならず。この事件の真相、戦時、アメリカに囚われたスパイとの交換のため、そのためにスパイをでっち上げ、実際レーン夫妻は釈放され、アメリカのスパイと交換されたのです。
     宮沢さん、戦時中でも外国人と交流したのが、軍規保護法で政府に悪用されたのです。 
     宮沢さん、網走刑務所に収容され、戦争が深刻になると食料も減り、獄死する人も増えていた。宮沢さんの母は面会に行き、しかし話は許されず、妹さん、母の手記を見て、網走に行く費用を、父は文句言わずに出してくれて、当時は東京−網走は今の日本−アメリカ並みに遠く、それでも、母は通った。見えるのはほんの少し、それを母は確かめに行ったのです。
     で、1945年8月15日、敗戦。GHQは日本政府に軍規保護法を廃止させ、囚われた人の釈放を命令し、宮沢さんも釈放されました。しかし、宮沢さん、靴も履けない状態で、わらじを履かせて、親指と人差し指がくっつき、両親に抱くようにされ刑務所の門を出た。骨に肉がしがみつくようなもので、栄養失調+肺結核。それでも、東京のマライーニさんと会えて、最初見たときはわからなかったくらい、マライーニさん、泣いていました。鼻も、髪の毛もなくなったのです。
     1947年2月22日、宮沢さんは亡くなられました、27歳の若さでした。
     宮沢さんが亡くなる前の新聞に、フィリピンで戦死したアメリカ兵の保険金が、大学の奨学金になり、候補者が日本人、アメリカの教育を研究して、日本の民主化を研究したかった、それが宮沢さんでした。国家がこれだけの苦難を与えても、宮沢さんの志を奪うことは出来なかったのです。

     そして、今、秘密保護法が成立しました。宮沢さんが亡くなって66年です。今や宮沢さんを知る人はほとんどなく、上田弁護士も亡くなられ、しかし、上田さんと一緒に調査した藤原真由美さん、宮沢さんの判決が国家機密の中にあったことを発見し、軍規保護法の危うさは、秘密保護法にも共通すると指摘されます。軍規保護法は軍事のみであるが、軍事機密は大臣が認定し、漏洩したら重い刑罰というのは同じ。予備罪、未遂、過失も同じ。法律的には似通っているのです。
     軍規保護法、当初は誰も、宮沢さんのような悲劇になるとは思わず、それどころかこれで人権が大丈夫かの論議もあり、法律は時間により運用も変わり、第2次対戦の前に拡大され、帝国議会で、秘密保護法と同じで、人権侵害の恐れありとして審議され、今度の国会より長く審議され、探知のためには、違法な手段で探らないと手に入らないもののみ軍事秘密としたのが、解釈を変えられ、今の世の中と似ていると、藤原さんは言われました。

     この2月、宮沢さんの妹さん秋間美江子さんが成田に降り立ち、それまで50年アメリカで暮していたのが、87歳にして、兄の命日に、お参りにするために来られました。今、宮沢さんを直接知るのは、妹さん一人です。秋間さん、感無量、兄の無念を晴らしたい、兄の死に向かい合わなければならなかった親の気持ち、スパイとされたものの家族の気持ちがこみ上げてきたのです。
     秋間さん、何年か前までは自分の家のことであったが、今は次の時代も、秋間さんのように過ごす人を作って欲しくない、人間は誰も幸せにならないといけないと言われました。
     国が秘密を決める、そうした動きが、人の命を奪い、家族の人生を壊す、これを秋間さんが訴えています。
     宮沢さんの身に起こったことは、過去の出来事なのでしょうかと、水野さん締めくくられました。
     このニュース、検索したら、以下のようなものも出ました。
     赤旗の記事、
    http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2014-02-23/2014022315_01_1.html
     朝日の記事、
    http://digital.asahi.com/articles/ASG2L4JM1G2LIIPE01C.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG2L4JM1G2LIIPE01C
     社民党照屋議員の記事、
    http://www5.sdp.or.jp/special/kenpo/121teruya.htm

     以上、報道特別番組でした。

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