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【東日本大震災】レポートNo.250

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    被災地NGO協働センターです。
    再び岩手県に入った増島のレポートをお届けします。

    →ブログでぜひ写真もご覧下さい。
    http://miyagijishin.seesaa.net/article/409190286.html
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    「まけないぞう」がつなぐ遠野ものがたり  11月13日
    …………………………………………………………………………………
     久しぶりの遠野は紅葉も終わりかけで、冬将軍が到来です。全国的に今週は寒
    さが厳しいようですが、ここ遠野は初雪です。厳しい遠野の冬がそこまできてい
    ます。
       
    久しぶりに復興住宅へお住まいの作り手さんのもとを訪ねました。「復興住宅へ
    入居してから約1年経ったけれど、なんかいまだに慣れない、やはり持ち家とは
    違うよね。いつかは返さないといけないし、いつまでたっても仮住まいのような
    気がする・・・。」終の棲家のはずがこのような気持ちになってるいのが現実で
    す。借りているから、部屋には画鋲はダメ、シールもダメ、現状復帰で戻して下
    さい云々・・・それだけとっても持ち家なら、もっと自由に家の中を改装できるは
    ず。ただたまたま被災に遭って家を流されたら、あれもこれもダメな家に住まう
    だけでこんな窮屈なことがあっていいのでしょうか。

    そのお母さんは、津波で自宅を流され、新居を再建したのですが、なかなか新居
    になじめず、みなし仮設だったアパートに帰りたいとこぼしていて、「こんなこ
    となら生きていくのが辛いと。。。」。被災地に関わっているものとして一番聞
    きたくない、言って欲しくない心の叫びがそこにありました。せっかく津波で助
    かったのに、生きているのが辛いなんて悲しすぎます。きっと、広島や丹波など
    の水害の被災地などどこにでもあるでしょうが・・・。

     たまたま自然災害に遭い、全てを失った被災者の方たちが、どうしてこれほど
    までに普通の暮らしを奪われるような理不尽な目にあわないといけないのでしょ
    うか?

    日本では憲法25条の生存権により、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の
    生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保
    障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」と謳われているにも
    関わらず、長期にわたり不自由な避難生活を余儀なくされ、最低限度の生活すら
    保障されず、人権を奪われるこの社会に憤りを感じます。
     私たちは被災者ひとり一人に、時間がかかってもそのつぶやきを丁寧に拾い集
    め、向き合っていくしか真の復興はないと思います。阪神・淡路大震災から20年
    の節目を目前にあらためてそう感じています。

    -----------------------------------------
    被災地NGO恊働センター 代表
    CODE海外災害援助市民センター 理事
     村井雅清(むらい・まさきよ)
     e-mail:murai@code-jp.org

     

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