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小出先生 ラジオフォーラム2014/11/22のお話(国・東電の楽観見通しが破綻、吉田調書の公開は事故当時に必要)&2014年のメディア界をカウンターメディアから振り返る、篠田博之さんのお話

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    永岡です、第98回ラジオフォーラム、今週はジャーナリストの今西憲之さんの司会で放送されました。今日も朝のFMharoと夕方の三角山放送を聞きました。三角山放送で、スタッフの丸山さん、小出先生が選挙のことをどうお考えか聞きたいとコメントされました。
     今週のゲストはメディア批評誌「創」(http://www.tsukuru.co.jp/ )の篠田博之編集長、メディアのタブーを追ってこられて、マスメディアから出る情報の反対側から光を当てたいと言われて、前半は死刑囚の方への取材に関して語られました。
     篠田さん、作家の柳美里さんから原稿料を払ってくれと問題になり、自分の不手際で、柳さんからの申し入れも忙しくて対応できず、このことがネットで騒動になり、創を知らない人に面白おかしくやられたと言われました。
     前半のお話、篠田さんは一ツ橋の経済を出られて、1976年卒業、商社に入らずジャーナリストを目指し、創の編集部員から編集長、尊敬するジャーナリスト、山川さんの雑誌に入り、学生運動をして、卒業時商社などに入ることはせず、自分の良心で仕事をしたくて、マスコミを目指す今のものとは異なるのです。
     ドキュメント死刑囚などあり、創は40年以上続き、もともと新左翼雑誌であり、70年代にグループを形成し、共産党系と新左翼系があり、それが10年たち路線転換し、新左翼雑誌は潰れて、その中、メディア批評になり、新聞・テレビを批評するものは70〜80年代にはタブーで、マスコミ批判の内輪のことはダメで、出版社の内輪は当時できず、それで70年代末に小資本のメディア批評、広告批評、本の雑誌、噂の眞相などが出来た。
     しかし、この手の雑誌は大半消えて、今出版界は産業として底が抜けて、5年で市場は半分になり、大手の会社でも雑誌は潰され、雑誌ジャーナリズムは今後10年で潰れる可能性もあるのです。
     創では、連続幼女殺人事件の死刑囚、奈良幼女殺人事件、和歌山カレー事件などの死刑囚などの意見・手紙を掲載し、これはカウンターメディア、新聞・テレビに対向する言論はここ30年雑誌がやり、今後ネットにもなるが、篠田さんは少数意見を載せたく、大手の出来ない異論を取り上げ、84年のロス疑惑時に、被告(後に無罪)の連載を載せて、当時被告は極悪人とマスコミで叩かれて、創で発信し、当時犯罪者の味方をするなと抗議が殺到したが、しかし最近は創への認知もあり、雑誌は自分で買うが、テレビはタダなので抗議が殺到し、雑誌ならこれがやれるのです。
     死刑囚と交流され、接見され、その思いは、篠田さん、世の中と対向してやり、幼女殺害事件の被告のことを載せて文句も言われ、新聞・テレビではとても出来ず、しかし犯罪の理解には被告の発言を知ることも必要で、池田小事件でもとんでもないことを言うことを記録として載せるのが大事である。
    テレビで出来ず、黒子のバスケ事件も犯人の見解を載せて、これは創だから載せるとして犯人から創に接触して、犯罪の背後にいじめ、格差の問題があり接触し、被告は10年間格差の中で生きて希望がなく、社会的な成功者を道ずれに自殺したいとなったもので、しかし脅迫事件はこの話を聞いてわかり、犯罪は社会への警告で、こういう意識はマスコミになく、社会への問題提起が必要なのに、これもマスコミに出来ず、篠田さん、黒子のバスケも、犯罪者の声を聞き分析することに意義があると言われました。

     小出裕章ジャーナル、今週の小出先生のお話は、廃炉計画です。
     福島原発の廃炉計画、1,2号機にて見直しで、1号機は2017年に使用済み燃料取り出し→2年半遅れ、融けた燃料取り出しは2025年までかかる(5年遅くなる)こと、いったい何をやっているのか、小出先生の見解は残念といえば残念で、当たり前といえば当たり前、事故後、国も東電も楽観ばかりでこの始末で、廃炉も、国・東電が、小出先生の判断では楽観な工程表を書いて、当然のように破綻したのです。
     4号機の使用済み燃料プールからの取り出しは進み、しかし融け落ちた燃料の取り出しは小出先生は出来ないと発言され、国・東電は楽観で、融けた炉心は圧力容器から融けて出て、ペレスタルという部分に堆積していると国と東電は思うが、そんなことは到底ない、ここに水を入れたが漏れてしまい、融けた炉心も格納容器、ペレスタルの外部に融けて、格納容器の壁も貫通している可能性もあり、国・東電は圧力容器の上から融けた燃料をつかみ出そうとしているが、そこに燃料の大半はないので取り出せない(泣)。
     今後も、さらなる先送りに必ずなる(泣)のです。
     そして、篠田さんも同席され、朝日新聞の吉田調書の問題について聞かれて、小出先生、吉田氏は福島原発の所長で、事故時に吉田氏がいて厳しい事故の現場でがんばったと思うが、マスコミは吉田氏を英雄視しているが、小出先生は吉田氏を事故の重大な責任者と見て、厳しく言えば犯罪者とすら小出先生は思われる。
    吉田氏のふるまいは事故の解明に必要で、吉田調書は事故直後に取られた時点で公開・検討すべきで、そうしていたら、事故の収束作業も変わったと言われました。
     朝日問題でマスコミは萎縮し、小出先生の強い発言を篠田さん評価されました(マスコミではこんなことは言えないそうです)。
     今西さん、記事が全部取り消された=調書の否定と指摘され、小出先生、これは大変悪いことで、小出先生は朝日新聞には思いいれはないが、「安倍総理のやり方は大変汚い」と評価され、自分の気に入らないものを弾圧し、他のマスコミもそれに便乗してしまい、しかし事実の検証のため、吉田調書の公開は必要で、瑣末なことで吉田調書全体の否定はおかしいと言われました。以上、今週の小出先生のお話でした。やり取り全文は以下にあります。
    http://www.rafjp.org/koidejournal/no98/
     ここで音楽、学生運動のもの、歌は世につれ、NSPのものです。これは、ユーチューブにありました。
    https://www.youtube.com/watch?v=C2b5zmZcldc

     後半のお話は、2014年のメディア界、朝日新聞と慰安婦、吉田調書問題について、篠田さん語られました。
     2014年のメディアのニュースは、朝日新聞の、吉田調書と慰安婦吉田清治証言取り消し問題のことであり、吉田調書、原発事故の政府事故調が吉田所長に聞き取りした結果を朝日が5月にスクープ、所員9割が撤退したと書き、これについて疑義が上がり木村社長が取り消したこと。
     さらに、吉田証言は、慰安婦問題で、8月に朝日が虚偽(済州島での強制連行)と取り消して、これについて篠田さん、大きいのは池上さんのコラム不掲載で、この3つが絡み、8〜9月に朝日が一気に謝罪したのは、池上さんのコラム拒否に現場が反発して社内が変わり、木村社長が反対派を押していたのが、総崩れで、強気から全部謝ることになり、吉田調書も全部取り消し、当初の対応と、9月以降の腰砕けが問題で、朝日は不祥事が起こると外部に厳しかったのに、言論機関としての問題が噴出し、これは朝日に大きい問題で、戦後の言論のターニングポイントになる。
     戦後はジャーナリズムは戦争の反省に立ったのに、歴史修正主義でリベラル(朝日が代表)が追い詰められ、対応を間違えるとリベラル言論は壊滅的になり、ずるずる後退してはいけない。これで、慰安婦問題もなかったと、極右メディアが朝日を売国奴として、下手すると戦後の言論界が崩壊する。
     朝日バッシングは、週刊誌が国賊、売国奴、非国民と平気で使い、これもここ10年で、見出し、表紙に平気で使い、売国奴という言葉は言論封殺の手段なのに極右メディアがためらわず平気で使い、ジャーナリズムが崩壊している。
    その背景(売国奴の跋扈)に、総合週刊誌は続々赤字になり、文春は黒字なものの週刊ポストも赤字で、その中で去年後半から、嫌韓モードは売れるとなり(文春は実際それで売れている)、このままだと廃刊なので、文春だけでなく、ポスト、フラッシュ、アサヒ芸能も行き、朝日バッシングはそれと一体のロジック。
     朝日たたきは、朝日のために韓国が日本を批判したとなり、その背景に出版不況があり、深刻で、右の文春・新潮だけでなく、ポスト、フラッシュも嫌韓に行ったのはそのため、雑誌は厳しく、篠田さんは10年たつとネットが取って代わるが、出版界も電子書籍をしてもビジネスにならず、創のマスコミ就職読本もドル箱であったのがネットのために儲からなくなり、ネットは広告を取るので批評が成立しなくなる。
     情報がタダなら、ネットでの批評は苦しく、ネットでのジャーナリズムは難しく、大手新聞もネット配信しても、お金にならず、そういう世界で、コンテンツにお金を払う文化がいり、しかし、ネットの世界で、10年たてば新しいものも出て、広告で成り立つ、批評性のあるジャーナリズムはネットでは難しい。
     今出ている創(12月号)で、2号続けて、朝日たたきへの異論を載せて、朝日バッシング異論のシンポジウムに、朝日記者が次々発言し、それを収録している。朝日の様子も変わり、篠田さんの集会でも、記者が会社の了解を得ずとも発言し、社内言論が確立したら、新しいもの出て、これを大切にしたく、創でもこれをやりたいと言われました。

     みんなジャーナル、今週はリスナーの皆さんの声の特集です。
     京都の方より、KBS京都で聞けて、地べたを張っての取材に共感し、阪神・淡路で長田で被災し、3・11以降市民の声を政治に届けるため、一人一人が声を上げたいのに無力で、ラジオフォーラムのジャーナリストは勇敢で、そこに希望があると言われました。
     今西さん、自分は勇敢ではない(笑)と謙遜され、他の人になくて自分にあるのは書いて発表する力のみと言われて、篠田さん、原発再稼動反対の大規模のデモもあったのにその声は届かずであるが、秘密保護法も反対し、安倍政権はひどすぎると言われて、民意がこれほど無視された時代は戦後なく無力感で、しかしデモに集まる人に民主主義の世界があり、演説に立つ市民に、民主主義の大切なものがあり、そこから世の中が変わると言われました。
     一人一人が声を上げることが大切で、今はネット、SNSで出来るが、今のままではいけないという意識がどれだけかであり、60年安保の熱気は人を動かす、官邸前の抗議も万に至り、しかしそれで国会が動かない無力感もあるが、しかし黙っていても動かない。
    篠田さん、死刑囚と付き合い、批判もされたが、どんな凶悪犯でも10年付き合うと亡くなったら涙を流すし、それがジャーナリズムの原点、一緒に泣く、一緒に怒るのが動くばねであると言われました。
     皆さんも、ラジオフォーラムに、ぜひ声を届けてください。

     篠田さん、今は言論の正念場で、今後に関わり、篠田さんも老骨に鞭打ってやると言われました。雑誌界は、一つ廃刊になったら市場も縮小し他の雑誌にも波及する、共倒れで、新聞も朝日を止めて読売に行かない(新聞を止める)と言われました。以上、今週のラジオフォーラムでした。

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