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野口邦和さん講演「『4年目の「福島の真実」 脱原発と核兵器廃絶の願いとともに」への疑問に対する回答

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     野口邦和さん講演「『4年目の「福島の真実」 脱原発と核兵器廃絶の願いとともに」の動画を視聴された方から、11の疑問が出され、野口さんはそれらに逐一回答いただいていますが(こちらに掲載)、別の視聴された専門的知見のある方から、疑問についての回答もいただいていますので、以下掲載いたします。質問項目は野口さんの回答を載せた記事からご参照ください。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    【疑問,砲弔い董 
    表1は、野口先生が示している福島原発事故による放射性核種の大気放出量の推計データ。「爆発時の比較」ではない。
      

    表1−放射性核種の大気放出量(野口「放射線被曝について何が明らかになったか」日本科学者会議第34回原発シンポ予稿(2013.8、福島))

     

     

     

     

    放出量(×1000Bq1015Bq

    希ガス

    131I

    134Cs

    137Cs

     

    3/12-31

    500

    500

    10

    10

    A

    3/11-4/5

    150

    13

    B

    3/12-4/5

    130

    11

    C

    3/11-4/1

    120

    9

    D

    130

    6.1

    E

    160

    18

    15

    F

    150

    8.2

    Aoyama

    15-20

    G

    3/12-22

    2000

    200

     

    27

     

     

    6500

    1800

    54

    85

    A:原子力機構+原子力安全委(2011/4/125/12

    B:原子力機構+原子力安全委(2011/8/22

    C:原子力機構(2012/3/6

    D:原子力安全・保安院(2011/4/12

    E:同院(2011/6/6) F:同院(2012/2/16

    GIRSN(仏・放射線防護原子力安全研究所)

    参考:チェルノブイリ原子力発電所の事故


    4.18講演のスライド「放射性セシウムの1時間当たりの大気放出量」で、事故直後には約800兆Bq/時が放出されていたが、1年後には約8000万分の1の約0.1億Bq/時に下がっていることを示し、講演で現在もこのレベルが続いていることを述べている。
    原子炉建屋には炉心から放出された大量の放射性物質が付着しており、これが上昇気流などで建屋の外に漏れ続けていることが、現在も続く大気放出の原因であることも講演で述べている。
    「水素即ち放射能」は意味不明。

    【疑問△砲弔い董 
    量が問題であって、「出ている」というだけの指摘は無意味。
    野口先生は、「福島第一原発事故では原子炉建屋の水素爆発こそあったものの、大気放出されたのは放射性希ガス、揮発性の放射性ヨウ素、放射性セシウム,放射性テルルが主であり、揮発性と不揮発性の中間に相当する核種(たとえばストロンチウム-90、バリウム-140、ルテニウム-106など)や不揮発性の核種(ジルコニウム-95、セリウム-141,プルトニウムなど)は、放射性セシウムと比較すると大気放出量も線量寄与もともに非常に小さい」と明確に述べている。
     
    【疑問について】
    「2014年12月の時点で、60〜70度以下東電公表」と言っているが、具体的なデータを示していない。データも示さずに、具体的なデータを示した野口先生に「反論」するのは、単なるイチャモン。
     
    【疑問い砲弔い董
    下の図は日本に降下したセシウム137
    の経年変化(出典:パストゥール通信 2012年新春号 4ページ)で、→のところがチェルノブイリ事故由来のピーク。降下量を積分すれば、大気圏内核実験由来のセシウム137の量は、チェルノブイリ事故由来とは比べものにならないことは一目瞭然。
     
     
    【疑問イ砲弔い董
    海水中のストロンチウム90
    濃度の測定データは、セシウム134+137に比べてはるかに少ない。原因は測定法の違い。セシウム134、セシウム137はガンマ線を出すから測定は容易だが、ストロンチウム90はベータ線しか出さないので、定量には化学分離が必要でしかもイットリウム90と放射平衡になってから測定しなければならないので、高い技術レベルが必要で、3週間程度はどうしても必要になる。ストロンチウム90の定量法をご存じない様子。
     
    【疑問Δ砲弔い董
    「莫大な量」って、どのくらい? 具体的な量を言わなければ、議論にはならない。

     
    【疑問Г砲弔い董
    現在の基準値について、野口先生は『放射線被曝の理科・社会』で、「暫定規制値に代わる新基準値は2012
    年4月1日に採用され、現在に至っています。暫定規制値から現行基準値に代えた理由を厚生労働省は、「暫定規制値に適合している食品は、健康への影響はないと一般的に評価され、安全は確保されていたが、より一層、食品の安全と安心を確保する観点から、暫定規制値で許容していた年間線量5ミリシーベルトから年間1ミリシーベルトに基づく基準値に引き下げた。」と述べています。現行基準値は、半減期の短い放射性ヨウ素については既に消滅していることから定めず、半減期の長い放射性セシウム(セシウム137とセシウム134)、ストロンチウム90、プルトニウム、ルテニウム106の5種類の放射性物質を考慮し、合計して年1mSvを超えないように、測定の容易な放射性セシウム濃度で設定したものです。その際、私たちが摂取する一般食品のうち輸入食品と国産食品の割合が各50%であり、国産食品は100%汚染されていると仮定しています。また、飲料水・牛乳・乳児用食品も100%が汚染されていると仮定しています。現実にはあり得ないような、非常に厳しい仮定であると思います」と説明している。「現実にはあり得ないような、非常に厳しい仮定である」との指摘に注意。
    1ベクレルもダメということになれば、そもそも議論にならないのだろう。
     
    なお、放射性物質の平衡状態での体内蓄積量は、以下の式で計算できる。
     Q = 1.44 × A × Teff
        Qは平衡状態での体内蓄積量(Bq)、Aは1日当たりの摂取放射能(Bq/日)、Teffは実効半減期(日)
     ICRPがどうしたではなくて、放射線生物学の常識。これで計算すれば、1日10Bqのセシウム137を摂取し続ければ、セシウム137の実効半減期は約70日なので、平衡状態での体内蓄積量は1008Bqとなる。平衡に達する時期は実効半減期の5〜6倍程度なので、1年ちょっとで平衡状態になる。「3年で」は何を根拠に言っているのか不明。
    そもそも、「Q=1.44×A×Teff」を知らないのでは?
     
    【疑問┐砲弔い董
    野口先生が講演で紹介した南相馬市立総合病院のWBCデータは、キャンベラ社製のFASTSCANで測定したもの。同社の乳幼児専用WBC(BABYSCAN)は、標準的な条件での検出限界は50Bq/Bodyになっている(例えば、「ひらた中央病院でのWBCによる内部被ばく検査結果(平成26年3月25日)」http://www.fukkousien-zaidan.net/choken/2014.3.25%E7%AC%AC3%E5%9B%9E%E5%86%85%E9%83%A8%E8%A2%AB%E3%81%B0%E3%81%8F%E6%A4%9C%E6%9F%BB%E7%B5%90%E6%9E%9C_%E5%85%AC%E8%A1%A8.pdf。FASTSCANの検出限界については、FASTSCANと同じ3×5×16インチの超大型NaI検出器を備えたフィードロール分析装置(FRAS)の実証試験が参考になる。(⇒「キャンベラ製可搬型フィードロール分析装置の実証試験(和訳版)、http://www.canberra.com/jp/pdf/Feedroll-rev1.pdf)。ちなみにフィールドロールとは、乳牛に与える牧草を保存用に丸めてラップで封をしたもののこと。この文献には「検出限界値の測定は、0.2μSv/h程度の環境で、汚染されていないフィードロールを用いて、様々な測定時間で実施した。検出限界値は、Cs-137に対し30秒で11.9Bq/kg、60秒で8.2Bq/kg、3600秒で1.1Bq/kgであった」と書いてある。FASTSCANも同じ大きさのNaI検出器を備えているので、同じことが言える。測定時間を長くすれば、検出限界値が下がるのは常識。
     
    【疑問について】
    「甲状腺の検出は、大きさで決めているので」は意味不明。

    そもそも検査法の違いも知らず、ただ憶測でイチャモンをつけているだけ。
    福島県での子どもたちの甲状腺悉皆検査は、福島原発事故以前、あるいは悉皆検査以外で現在行われている検査とは測定の精度が全然違うので、データの比較はできない。だから、福島での悉皆検査の対照群として長崎、甲府、弘前で検査データがとられた。
     
    【疑問について】 
    これまた単なる憶測で言っているだけ。「疫学の専門家」って、岡山大の津田さんのこと?
     
    【疑問について】
    「未確認ですが、最近聞きました」って、反論の根拠になるの? 六ヶ所村の人口は1万人ちょっと(2015
    年2月1日の推計人口 1万774人。出典:Wikipedia)で、甲状腺がんの検査はいったい何人でやったのか。福島で2012年に行われた悉皆検査の対象人数は、約13万4千人でした。六ヶ所村の「データ」なるものが、この対照群になると思っているのか。
    そもそも、「六ヶ所村での健康診断」って、何のことか。六ヶ所村の自治体健診には、甲状腺がんの検査はメニューにはない(http://www.rokkasho.jp/index.cfm/10,4997,21,113,html)。それから、自治体健診の対象に子どもが入っている自治体なんて、全国どこにもないはずだが。
     
    以上、コメント終わり

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    管理者の承認待ちコメントです。
    • -
    • 2016/12/15 3:59 AM
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