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7月メール通信「格差と貧困の主因」(池住義憲)2

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    <2017年7月メール通信> BCC送信
    *受信不要・重複受信の方ご一報下さい
        〜転送・転載、歓迎〜
    『格差と貧困の主因
      〜日欧EPA大筋合意とG20首脳宣言を受けて』
             2017年7月9日
                池住義憲
     ここ数日間で、大きな動きが二つありました。一つは、7月5日、ベルギー・ブリュッセルでの日欧首脳会談で、日欧EPA(経済連携協定)が大筋合意されたこと。もう一つは、7月8日、ドイツ・ハンブルグでのG20(二十ヵ国・地域)首脳会議で発せられた首脳宣言。いずれも、英国のEU離脱、トランプ米大統領が掲げる「米国第一主義」「保護貿易」政策とそれに基づく米国のTPP離脱などで広域経済連携の機運が弱まること、を懸念しての動きです。
    ◆日欧EPA 大筋合意
     EPAは、関税交渉中心のFTA(自由貿易協定)より幅広い分野で、経済協力・連携に取り組もうとする協定。今回の日欧EPA大筋合意は、EUが日本に輸出するチーズなどの乳製品・ワイン・木材と、一方、日本がEUに輸出する自動車(部品を含む)・家電製品などの関税を、即時または一定期間後に撤廃する、というもの。
     日本政府は、市場規模の大きいEUとの経済連携を強化することで、経済浮揚や、今後の国際的貿易ルールづくりを主導できる、と考えているのです。岸田外相は、「日欧が範を示す」と述べています。その先に考えているのは、米国のTPP復帰を見据えつつ、当面、米抜きのTPP(環太平洋経済連携協定)参加11ヵ国による枠組み(TPP 11)の早期成立です。
     安倍首相は7月6日の記者会見で、日欧合意はそうした今後の動きを後押しする効果がある、との見方を示しています。7月12〜14日には、日本政府がホストとなって、すでにTPP11主席交渉官会合を神奈川県箱根で開催することにしています。
    ◆G20首脳宣言
     20ヵ国・地域(G20)首脳会議で焦点となった議題は、地球温暖化対策の国際枠組み(パリ協定)問題と共に、もう一つ。それは、貿易問題でした。自由貿易体制への市民・世論の反発がトランプ政権を誕生させ、自由貿易の基本枠組みを揺るがす事態になっています、これにどう対処・対応するか、がもうひとつの中心テーマでした。
     二日間の討議結果をまとめたG20首脳宣言では、「保護主義との闘いを続けること」「不公正な貿易相手国に対する正当な対抗措置を容認すること」、などが盛り込まれました。英国のEU離脱やトランプ政権などの保護主義的な動きが広まっている中で、G20は「開かれた市場を維持する」とし、反保護主義の大原則を打ち出して結束を示したのです。の一方で、トランプ氏の主張も受け入れ、不公正な貿易相手国に対しては関税引き上げといった「正当な対抗措置」を取ることを認めました。
     首脳会議で安倍首相は、自由貿易の旗を高々と掲げて、「高い水準のルールを世界に広げる」、と言いました。TPPで合意した内容・基準以上の自由化と規制緩和等を目指し、大規模な自由貿易協定(メガFTA)を青写真として描いているのです。今後はさらに、中国や韓国、東南アジアなど16ヵ国が参加する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)、APEC加盟22ヵ国・地域で構成をする将来のアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)なども視野に入れているのです。
    ◆格差と貧困を広げる主因
     世界の政治・経済界のリーダーが集う世界経済フォーラム(ダボス会議)は、本年度報告書のなかで、地球規模で危険が深刻化する恐れがあるものとして、三つの主因を指摘し、警告しています。第一は、経済の不平等。第二は、社会の両極化。第三は、高まる環境危機。
     経済協力開発機構(OECD)は、今年4月に公表した報告書『グローバル化の修正』のなかで、経済のグローバル化のプラスの面は指摘しつつ、1)グローバル化が人々の所得や健康の格差を広げていること、2)労働基準や消費者保護を引き下げる「底辺への競争」がさらなるグローバル化を引き起こしていること、3)国境を越えて移動する資本がそうした基準の最も低くコストが小さいところに引き寄せられること、などを指摘しています。G20首脳は、こうした指摘・問に、どう応えるのでしょうか。
     安倍首相が言う「高い水準のルール」で自由を得ることができるのは、多国籍企業です。”国境を越えて課税を逃れる自由”、”規制を逃れる自由”、”労働者の人権を尊重する責任から逃れる自由”、・・・。こうした自由こそが、冨を一極集中させ、格差と貧困を広げているのです。
    (この項、2017.7.9 『しんぶん赤旗』の一部を参照・引用してあります)
    ◆公正にもとづいた貿易
     私が、私たちが望んでいるのは、「公正にもとづいた貿易」。他者・他地域・他国を傷つけた上で成り立っている自国の経済繁栄は、平和でない。平和とは呼ばない。各地域経済・各国経済の多様性を損なう貿易協定は、公正ではない。他地域、他国の社会・文化の多様性を損なう貿易協定は、公正ではない。他地域・他国の環境と生物多様性を損なう貿易協定は、公正ではない。
     他者を、他地域を、他国を傷つけず、損なわず、公正に基づいた「ヒト、モノ、サービス、文化等が行き来」できるルール作り(貿易協定)です。私はそれを、「公正に基づいた貿易」または「ジャストピースな貿易」(注)と呼んでいます。
    (注)「ジャストピース」(Justpeace)とは:
     「公正にもとづいた平和」という意味。ジャストピースのジャスト(Just)は、「公正・正義」。この場合大切なことは、自分たち地域だけの公正・正義でなく、他の地域・社会・国の公正・正義も含む、ということ。その「ジャスト」(Just)と「平和」(Peace)の二語を組み合わせて一つの単語にしたもの。
    (了)

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