2008.12.31 Wednesday
ガザからのメール=空襲下ガザのアブデルワーヘド教授からのメールのまとめ
ココから
↓
[TUP-Bulletin] 速報793号〜795号 空襲下ガザのアブデル
ワーヘド教授からのメール
◎自家発電で命がけで世界に発信された現地の声
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
報道にある通り、現在イスラエルがパレスチナのガザに連続的
な空襲をかけていて、市民の死者だけで何百人にものぼってい
ます。
負傷者はその数倍はいると推測されます。パレスチナの場合、
そもそも空襲がなくても、イスラエルによる常時の厳しい経済
封鎖のため、病院や発電を含めた社会基盤施設がきわめて貧弱
です。まして空襲下では、その影響の甚大さは想像に難くあり
ません。
そのガザから、現地に住むアブデルワーヘド教授が当地の現状
を電子メイルで世界に発信しています。電気も途切れた中、デ
ィーゼル自家発電に頼りつつ、断続的に。その貴重なメイルを
岡真理さんが訳して下さいました。できるだけ多くの人に伝え
たく、同訳文を TUPから速報として配信します。
(上紹介文: 坂野正明/TUP、 以下の邦訳: 岡真理)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━
【メール その1】
日時: 2008/12/27 (土) 13:03
25の建物がイスラエルに空から攻撃された。それら建物はすべ
てぺしゃんこにされた。死者はすでに推定250名に達する。負
傷者は何百人にものぼるが貧弱な設備しかないガザの病院では
、彼らは行き場もない。電気も来ないが、ディーゼル発電機で
なんとかこれを書いている。世界にメッセージを送るために。
携帯電話もすべて使用できない!
─────────────────
【メール その2】
日時: 2008/12/27 (土) 18:03
件名: 27日午後6時
なんという光景だ。数分前、パレスチナ側のカッサーム・ロケ
ットが飛んでいく音が聞こえた。続いて、もう一つ、そして爆
発音。
2発目は、パレスチナ人を標的にしていたイスラエルの機体か
ら爆撃されたものと思われる。今、聞いたニュースによれば、
イスラエルのアパッチ・ヘリが攻撃したのは、釣堀用の池のあ
るレジャー施設だという。シファー病院は、195人以上の遺体
、570人以上の負傷者が同病院に運ばれていると声明を発表し
ている。刻一刻と死傷者の数は増え続けている。これはガザ市
だけの数字だ。ほかの町や村、難民キャンプからの公式の発表
はない。
自宅アパートの近くで末息子がスクール・バスを待っていたと
ころ、以前、国境警備局があったところが攻撃された。息子が
立っていたところから 50メートルしか離れていないところで
、男性二人と少女二人が即死した! 真っ暗な夜だ。小さな発電
機を動かして、インターネットを通じて世界に発信している。
─────────────────
【メール その3】
日時: 2008/12/27 (土) 20:03
件名: 27日午後8時
今宵、ガザの誰もが恐怖におびえている。完全な暗闇。子ども
たちは恐怖で泣いている。死者は 206人。遺体はシファー病院
の床の上に横たえられている。負傷者は 575名をうわまわるが
、同病院の設備は貧弱だ。病院事務局は市民に輸血を要請して
いる。
教員組合は大虐殺に抗議し 3日間のストライキを決定。
たった今、イスラエルの機体がガザ市東部を爆撃、大勢の人々
が死傷した。
犠牲者の数は増え続けている。瓦礫の下敷きになっている人々
もいる。ある女性は二人の幼い娘と一人の息子を亡くした。通
学途中だったところを!
─────────────────
【メール その4】
日時: 2008/12/27 (土) 23:09
件名: 27日午後11時
11:00 pm。イスラエルの F16型戦闘機による、複数回にわたる
新たな空襲。ガザでは視聴できるテレビ局は 3局だけ、それも
電力をなんとか確保できた場合の話だ。空爆はガザ市東部に集
中。
ある女性は家族のうち10人を失った。生き残ったのは彼女と娘
一人だけだ。娘はメディアに向かって、何も語ることができな
かった。何が起こったのか見当がつかない、と彼女は言う。
町のいたるところでパニックが起きている。事態がさらに悪化
するのではないかとみな、恐れている。エジプト、ヨルダン、
レバノンで、この残虐な空爆に対するデモが行われた。死者数
は、219以上にのぼる。225という説もある。
─────────────────
【メール その5】
件名: 空襲下、冷たく暗闇のなかで
冷たい夜だ。とりわけ爆破のせいで窓ガラスが砕け散った家に
住む人にはなおさらだ。ガザの封鎖のため、窓ガラスが割れて
も、新たなガラスは手に入らない。私が居住するビルでは、7
つのアパートが、凍てつく夜をいく晩もそうした状態で過ごし
ている。
彼らは割れた窓をなんとか毛布で覆っている。何百軒もの家々
が同じ境遇に置かれているのだ! それも控え目に言っての話だ
。
他方、ハニーエ氏は地元テレビでハマースについて話をした。
彼の話は、士気を高め、ハマースは屈服しないということを再
確認するものだった。死者の数は210に、重傷を負った者も 200
人に達した。今また、ガザの北部で新たな爆撃が!
─────────────────
【メール その6】
日時: 2008/12/27 (土) 23:40
件名: ガザに対するイスラエルの攻撃を中止させる行動を!
今、10分のあいだに 5回の空襲! 標的は人口密集地域の協会や
社会活動グループ。モスクもひとつやられた。私のところでは
もう 30時間、電気が止まっている。なんとか小さな発電機で
こらえている。インターネットで世界に発信するために!
─────────────────
【メール その7】
件名: イスラエルから脅迫電話が!!
今しがた、イスラエルから何者かが電話してきた。末息子が応
答したが、電話の主は、私が武器を所有しているなら、住まい
を攻撃すると脅しをかけてきた!!!!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━
原文: Prof. Abdelwahed (ガザ・アル=アズハル大学
芸術人文学部英語学科) 発信の一連の電子メール
◎続く空襲、自家発電で命がけで世界に発信された現地の声
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━
ガザのアブデルワーヘド教授からのメールの邦訳です。
イスラエルの攻撃目標がこうして列挙されると、社会が社会と
して成り立つためのソフトウェアの部分を狙い撃ちしているこ
とが分かります。イスラエルの総選挙をにらんでの、内政の延
長線上にある戦争、という専門家の指摘はそのとおりなのかも
しれませんが、その戦争にかこつけて、イスラエルが何をなぜ
破壊しようとしているのか、まで深く考えるべきだと思います
。
以下のレポートはその示唆を与えてくれるように思います。
同教授宅にイスラエルから脅迫電話がかかった旨、すでにお伝
えしましたが、事実を外の世界に報道しようとするジャーナリ
ストや記者たちも攻撃の標的になっています。
<邦訳: 岡真理; 凡例: (原注) [訳注]>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━
【メール その8】
日時: 2008/12/28 (日) 18:45
件名: 今のところ無事だが……
大切なレイチェルへ
私も家族も無事だが、緊張が続き神経がすり減っている。依然
、電気は止まったままで、おまけに自家用発電機にもトラブル
があった。 2時間前、隣の建物がヘリから小ロケット弾を食ら
った。
標的はアパートの 7階。私の自宅は 4階にある。それから、通
りの向かいにあるアパートの 5階も攻撃された。耐え難い状況
だ。
住民は正真正銘のパニックになっている! 昨晩、F16型戦闘機
がアル=アクサ衛星放送局を攻撃し、粉々にした。周囲のビル
も多くが居住不可能になってしまった! ビルの持ち主も住人た
ちもビルを見捨てて、どこかよそへ移る羽目になった! シファ
ー病院の向かいにある小さなモスクも粉々になり、その攻撃の
せいで周りの住宅も深刻な被害を受けた。私の友人の家もその
一つだ。
自分が目にしたことはほとんど言葉では言い表せない、とにか
く家はひどい被害に見舞われた、と彼は言う。また、彼の 56
歳になる姉[または妹]は重傷を負った! さらに政府の主要庁舎(
アル=サライヤ)もやられた。英軍が委任統治時代に建設した建
物だ。
なかでも標的になったのは刑務所だった! 収容されているのは
一般の囚人や政治犯だというのに。マスコミは死者280人、負
傷者1000人以上と報道しているが、シファー病院の医師として
働く私の友人の一人は、死者は約500人にのぼる、と教えてく
れた!
今、ラファの国境地帯で攻撃はエスカレートしていて、イスラ
エル空軍はラファの[地下]トンネルを破壊するための作戦を展
開している。何百人ものパレスチナ人がブルドーザーであるい
は徒歩でエジプト国境に怒涛のように押しよせているが、エジ
プト側の容赦ない発砲に遭って、誰も国境を越えられないでい
る。
─────────────────
【メール その9】
日時: 2008/12/28 (日) 20:08
件名: 今のところ無事だが……
数分前、複数の地点を狙ってまた空襲があった。死傷者多数。
私の自宅の窓ガラスも砕け散った。税関事務所と入国管理事務
所も先刻、破壊された。軍用機やヘリがいまだ上空で作戦を継
続中。
─────────────────
【メール その10】
日時: 2008/12/28 (日) 22:12
件名: 破壊
F16型戦闘機がガザの公安関係で最大のビルを破壊した。その
一帯はアラファトの身辺警護のために欧州連合[EU]が建設した
ものだ。4発のミサイルを受けてビルは粉々にされた。各地の
警察署も攻撃され、今日、すべて破壊された。230の地点がイ
スラエル軍用機の標的になっているという話だ。今日の攻撃で
、子どもを含む大勢の民間人が死傷した。ラファの国境地帯で
はパレスチナ人が一人射殺された。さらに発砲があり、エジプ
ト人官憲が一人撃ち殺された。国境の状況も最悪だ。イスラエ
ルによる地上攻撃もありうる!
─────────────────
【メール その11】
日時: 2008/12/29 (月) 13:09
件名: ガザへの攻撃、引続く!
昨晩、ガザ市内だけで20カ所が空襲された。爆撃について私が
知るかぎりのことをお伝えする。
1) 自宅近所に 3回目の攻撃。元公安局。うちミサイル 1基が
不発のまま、自宅アパートのあるビルの正面、救急ステーショ
ンから数メートルのところに落ちる。
2) ガザのイスラーム大学の主要校舎二つが粉々に。建物の一
つは実験室棟、もう一つは講義棟。いずれも地上4階、地下1階
建て。
3) ビーチ難民キャンプ、イスマーイール・ハニーエ氏の住ま
いの隣家が空と海から同時攻撃され崩壊。
4) モスク 2つが空襲され粉々に。中にいた10人が死亡、うち5
人はアンワル・バルーシャ氏の娘たち。自宅が危険なのでモス
クに避難していたのだろうか。これで、破壊されたモスクは計6
つに。
5) 内務省のパスポート局の建物が今朝、破壊された。
6) 文化省のビルが今朝、こなごなに。
7) 首相執務室のビルが空襲され完全に破壊された。
8) 民事行政の主要ビルは完全に破壊されている。
9) 地元メディアが報道していなくて私も把握できていない複
数箇所に何度かの攻撃が実行されている。夜間、ヘリコプター
が複数回にわたり攻撃するのを目撃。
10) ジャバリーヤ青年スポーツセンター(UNRWAの施設)が、上
空から直撃された。
11) サライヤ政府センター近くの空き家が空襲され破壊。
12) ゼイトゥーン地区で移動中の車体が攻撃され破壊、男性 2
人、子ども 1人が死亡。
13) 下校途中の高校生の姉妹 2人が、空爆を受けともに死亡。
14) いくつかの警察署が再度、攻撃される。
15) イスラエルはジャーナリストおよび記者に対し自宅もしく
はオフィスにとどまること、従わない場合は攻撃目標にすると
公式に伝達。ガザで起きていることをメディアに報道させない
ためだ。
16) 病院二つが標的に。ファタ病院はまだできたばかりで操業
していなかったが、空から攻撃された。もう一つはテル・エル=
ハワーのアル=ウィアム病院。この小さな個人経営の病院も標
的にされた。
17) ベイト・ハヌーンの庁舎が昨晩、破壊された。
18) ラファの自治体のビルが昨晩、破壊された。
19) ラファの庁舎が昨晩、標的にされた。
20) ラファのハシャシュ地区が昨晩、二度にわたり攻撃された
。
いずれもミサイル 2基によるもの。2度目の着弾では周囲15軒
の家が破壊された。同攻撃により多数の死者が出た。
21) ゼイトゥーン地区の遊び場にミサイル一基、着弾。
22) ラファ国境地帯にある40個の[地下]トンネルに対しイスラ
エルは空から攻撃、そのすべてを破壊した。
23) ビーチ難民キャンプの警察署が完全に破壊された。
24) エジプトのガザ元総督の邸宅も空と海からミサイル攻撃を
受け完全に破壊された。
─────────────────
【続報】
ガザにある負傷者のための民間協会が破壊された。アル=ファ
ラフ慈善協会が使っていたガザとハーン・ユーニスの二つの建
物も破壊された!
─────────────────
【続報2 (日時: 2008/12/29 (月) 13:56)】
数分前、ウンマ大学の新しくとても小さな校舎が攻撃を受け、
破壊された。
◎さらに続く空襲、自家発電で命がけで世界に発信される現地
の声
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━
ガザのアブデルワーヘド教授からのメールの邦訳です。
<邦訳: 岡真理; 凡例: (原注) [訳注]>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━
【メール その12】
日時: 2008/12/29 (月) 19:06
件名:クリスマスのガザを襲うイスラエルの戦争!
今日、エジプトで、イスラエルのガザ侵攻に抗議する大規模な
民衆デモ。
今日、ガザ侵攻に抗議するパレスチナ人(イスラエルの1984名
のアラブ系市民)による複数のデモ。イスラエル警官40人が負
傷、140人のパレスチナ人がイスラエル警察に逮捕された。
イスラエル軍から今晩シファー病院の病棟 1棟を爆撃するとい
う脅迫電話。さらに多くの人々が正真正銘のパニック状態に陥
る。
アラブ連盟は、次の金曜に開催予定だった≪緊急非常≫サミッ
トを日曜に延期。
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[TUP-Bulletin] 速報793号〜795号 空襲下ガザのアブデル
ワーヘド教授からのメール
◎自家発電で命がけで世界に発信された現地の声
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報道にある通り、現在イスラエルがパレスチナのガザに連続的
な空襲をかけていて、市民の死者だけで何百人にものぼってい
ます。
負傷者はその数倍はいると推測されます。パレスチナの場合、
そもそも空襲がなくても、イスラエルによる常時の厳しい経済
封鎖のため、病院や発電を含めた社会基盤施設がきわめて貧弱
です。まして空襲下では、その影響の甚大さは想像に難くあり
ません。
そのガザから、現地に住むアブデルワーヘド教授が当地の現状
を電子メイルで世界に発信しています。電気も途切れた中、デ
ィーゼル自家発電に頼りつつ、断続的に。その貴重なメイルを
岡真理さんが訳して下さいました。できるだけ多くの人に伝え
たく、同訳文を TUPから速報として配信します。
(上紹介文: 坂野正明/TUP、 以下の邦訳: 岡真理)
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【メール その1】
日時: 2008/12/27 (土) 13:03
25の建物がイスラエルに空から攻撃された。それら建物はすべ
てぺしゃんこにされた。死者はすでに推定250名に達する。負
傷者は何百人にものぼるが貧弱な設備しかないガザの病院では
、彼らは行き場もない。電気も来ないが、ディーゼル発電機で
なんとかこれを書いている。世界にメッセージを送るために。
携帯電話もすべて使用できない!
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【メール その2】
日時: 2008/12/27 (土) 18:03
件名: 27日午後6時
なんという光景だ。数分前、パレスチナ側のカッサーム・ロケ
ットが飛んでいく音が聞こえた。続いて、もう一つ、そして爆
発音。
2発目は、パレスチナ人を標的にしていたイスラエルの機体か
ら爆撃されたものと思われる。今、聞いたニュースによれば、
イスラエルのアパッチ・ヘリが攻撃したのは、釣堀用の池のあ
るレジャー施設だという。シファー病院は、195人以上の遺体
、570人以上の負傷者が同病院に運ばれていると声明を発表し
ている。刻一刻と死傷者の数は増え続けている。これはガザ市
だけの数字だ。ほかの町や村、難民キャンプからの公式の発表
はない。
自宅アパートの近くで末息子がスクール・バスを待っていたと
ころ、以前、国境警備局があったところが攻撃された。息子が
立っていたところから 50メートルしか離れていないところで
、男性二人と少女二人が即死した! 真っ暗な夜だ。小さな発電
機を動かして、インターネットを通じて世界に発信している。
─────────────────
【メール その3】
日時: 2008/12/27 (土) 20:03
件名: 27日午後8時
今宵、ガザの誰もが恐怖におびえている。完全な暗闇。子ども
たちは恐怖で泣いている。死者は 206人。遺体はシファー病院
の床の上に横たえられている。負傷者は 575名をうわまわるが
、同病院の設備は貧弱だ。病院事務局は市民に輸血を要請して
いる。
教員組合は大虐殺に抗議し 3日間のストライキを決定。
たった今、イスラエルの機体がガザ市東部を爆撃、大勢の人々
が死傷した。
犠牲者の数は増え続けている。瓦礫の下敷きになっている人々
もいる。ある女性は二人の幼い娘と一人の息子を亡くした。通
学途中だったところを!
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【メール その4】
日時: 2008/12/27 (土) 23:09
件名: 27日午後11時
11:00 pm。イスラエルの F16型戦闘機による、複数回にわたる
新たな空襲。ガザでは視聴できるテレビ局は 3局だけ、それも
電力をなんとか確保できた場合の話だ。空爆はガザ市東部に集
中。
ある女性は家族のうち10人を失った。生き残ったのは彼女と娘
一人だけだ。娘はメディアに向かって、何も語ることができな
かった。何が起こったのか見当がつかない、と彼女は言う。
町のいたるところでパニックが起きている。事態がさらに悪化
するのではないかとみな、恐れている。エジプト、ヨルダン、
レバノンで、この残虐な空爆に対するデモが行われた。死者数
は、219以上にのぼる。225という説もある。
─────────────────
【メール その5】
件名: 空襲下、冷たく暗闇のなかで
冷たい夜だ。とりわけ爆破のせいで窓ガラスが砕け散った家に
住む人にはなおさらだ。ガザの封鎖のため、窓ガラスが割れて
も、新たなガラスは手に入らない。私が居住するビルでは、7
つのアパートが、凍てつく夜をいく晩もそうした状態で過ごし
ている。
彼らは割れた窓をなんとか毛布で覆っている。何百軒もの家々
が同じ境遇に置かれているのだ! それも控え目に言っての話だ
。
他方、ハニーエ氏は地元テレビでハマースについて話をした。
彼の話は、士気を高め、ハマースは屈服しないということを再
確認するものだった。死者の数は210に、重傷を負った者も 200
人に達した。今また、ガザの北部で新たな爆撃が!
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【メール その6】
日時: 2008/12/27 (土) 23:40
件名: ガザに対するイスラエルの攻撃を中止させる行動を!
今、10分のあいだに 5回の空襲! 標的は人口密集地域の協会や
社会活動グループ。モスクもひとつやられた。私のところでは
もう 30時間、電気が止まっている。なんとか小さな発電機で
こらえている。インターネットで世界に発信するために!
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【メール その7】
件名: イスラエルから脅迫電話が!!
今しがた、イスラエルから何者かが電話してきた。末息子が応
答したが、電話の主は、私が武器を所有しているなら、住まい
を攻撃すると脅しをかけてきた!!!!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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原文: Prof. Abdelwahed (ガザ・アル=アズハル大学
芸術人文学部英語学科) 発信の一連の電子メール
◎続く空襲、自家発電で命がけで世界に発信された現地の声
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━
ガザのアブデルワーヘド教授からのメールの邦訳です。
イスラエルの攻撃目標がこうして列挙されると、社会が社会と
して成り立つためのソフトウェアの部分を狙い撃ちしているこ
とが分かります。イスラエルの総選挙をにらんでの、内政の延
長線上にある戦争、という専門家の指摘はそのとおりなのかも
しれませんが、その戦争にかこつけて、イスラエルが何をなぜ
破壊しようとしているのか、まで深く考えるべきだと思います
。
以下のレポートはその示唆を与えてくれるように思います。
同教授宅にイスラエルから脅迫電話がかかった旨、すでにお伝
えしましたが、事実を外の世界に報道しようとするジャーナリ
ストや記者たちも攻撃の標的になっています。
<邦訳: 岡真理; 凡例: (原注) [訳注]>
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━━
【メール その8】
日時: 2008/12/28 (日) 18:45
件名: 今のところ無事だが……
大切なレイチェルへ
私も家族も無事だが、緊張が続き神経がすり減っている。依然
、電気は止まったままで、おまけに自家用発電機にもトラブル
があった。 2時間前、隣の建物がヘリから小ロケット弾を食ら
った。
標的はアパートの 7階。私の自宅は 4階にある。それから、通
りの向かいにあるアパートの 5階も攻撃された。耐え難い状況
だ。
住民は正真正銘のパニックになっている! 昨晩、F16型戦闘機
がアル=アクサ衛星放送局を攻撃し、粉々にした。周囲のビル
も多くが居住不可能になってしまった! ビルの持ち主も住人た
ちもビルを見捨てて、どこかよそへ移る羽目になった! シファ
ー病院の向かいにある小さなモスクも粉々になり、その攻撃の
せいで周りの住宅も深刻な被害を受けた。私の友人の家もその
一つだ。
自分が目にしたことはほとんど言葉では言い表せない、とにか
く家はひどい被害に見舞われた、と彼は言う。また、彼の 56
歳になる姉[または妹]は重傷を負った! さらに政府の主要庁舎(
アル=サライヤ)もやられた。英軍が委任統治時代に建設した建
物だ。
なかでも標的になったのは刑務所だった! 収容されているのは
一般の囚人や政治犯だというのに。マスコミは死者280人、負
傷者1000人以上と報道しているが、シファー病院の医師として
働く私の友人の一人は、死者は約500人にのぼる、と教えてく
れた!
今、ラファの国境地帯で攻撃はエスカレートしていて、イスラ
エル空軍はラファの[地下]トンネルを破壊するための作戦を展
開している。何百人ものパレスチナ人がブルドーザーであるい
は徒歩でエジプト国境に怒涛のように押しよせているが、エジ
プト側の容赦ない発砲に遭って、誰も国境を越えられないでい
る。
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【メール その9】
日時: 2008/12/28 (日) 20:08
件名: 今のところ無事だが……
数分前、複数の地点を狙ってまた空襲があった。死傷者多数。
私の自宅の窓ガラスも砕け散った。税関事務所と入国管理事務
所も先刻、破壊された。軍用機やヘリがいまだ上空で作戦を継
続中。
─────────────────
【メール その10】
日時: 2008/12/28 (日) 22:12
件名: 破壊
F16型戦闘機がガザの公安関係で最大のビルを破壊した。その
一帯はアラファトの身辺警護のために欧州連合[EU]が建設した
ものだ。4発のミサイルを受けてビルは粉々にされた。各地の
警察署も攻撃され、今日、すべて破壊された。230の地点がイ
スラエル軍用機の標的になっているという話だ。今日の攻撃で
、子どもを含む大勢の民間人が死傷した。ラファの国境地帯で
はパレスチナ人が一人射殺された。さらに発砲があり、エジプ
ト人官憲が一人撃ち殺された。国境の状況も最悪だ。イスラエ
ルによる地上攻撃もありうる!
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【メール その11】
日時: 2008/12/29 (月) 13:09
件名: ガザへの攻撃、引続く!
昨晩、ガザ市内だけで20カ所が空襲された。爆撃について私が
知るかぎりのことをお伝えする。
1) 自宅近所に 3回目の攻撃。元公安局。うちミサイル 1基が
不発のまま、自宅アパートのあるビルの正面、救急ステーショ
ンから数メートルのところに落ちる。
2) ガザのイスラーム大学の主要校舎二つが粉々に。建物の一
つは実験室棟、もう一つは講義棟。いずれも地上4階、地下1階
建て。
3) ビーチ難民キャンプ、イスマーイール・ハニーエ氏の住ま
いの隣家が空と海から同時攻撃され崩壊。
4) モスク 2つが空襲され粉々に。中にいた10人が死亡、うち5
人はアンワル・バルーシャ氏の娘たち。自宅が危険なのでモス
クに避難していたのだろうか。これで、破壊されたモスクは計6
つに。
5) 内務省のパスポート局の建物が今朝、破壊された。
6) 文化省のビルが今朝、こなごなに。
7) 首相執務室のビルが空襲され完全に破壊された。
8) 民事行政の主要ビルは完全に破壊されている。
9) 地元メディアが報道していなくて私も把握できていない複
数箇所に何度かの攻撃が実行されている。夜間、ヘリコプター
が複数回にわたり攻撃するのを目撃。
10) ジャバリーヤ青年スポーツセンター(UNRWAの施設)が、上
空から直撃された。
11) サライヤ政府センター近くの空き家が空襲され破壊。
12) ゼイトゥーン地区で移動中の車体が攻撃され破壊、男性 2
人、子ども 1人が死亡。
13) 下校途中の高校生の姉妹 2人が、空爆を受けともに死亡。
14) いくつかの警察署が再度、攻撃される。
15) イスラエルはジャーナリストおよび記者に対し自宅もしく
はオフィスにとどまること、従わない場合は攻撃目標にすると
公式に伝達。ガザで起きていることをメディアに報道させない
ためだ。
16) 病院二つが標的に。ファタ病院はまだできたばかりで操業
していなかったが、空から攻撃された。もう一つはテル・エル=
ハワーのアル=ウィアム病院。この小さな個人経営の病院も標
的にされた。
17) ベイト・ハヌーンの庁舎が昨晩、破壊された。
18) ラファの自治体のビルが昨晩、破壊された。
19) ラファの庁舎が昨晩、標的にされた。
20) ラファのハシャシュ地区が昨晩、二度にわたり攻撃された
。
いずれもミサイル 2基によるもの。2度目の着弾では周囲15軒
の家が破壊された。同攻撃により多数の死者が出た。
21) ゼイトゥーン地区の遊び場にミサイル一基、着弾。
22) ラファ国境地帯にある40個の[地下]トンネルに対しイスラ
エルは空から攻撃、そのすべてを破壊した。
23) ビーチ難民キャンプの警察署が完全に破壊された。
24) エジプトのガザ元総督の邸宅も空と海からミサイル攻撃を
受け完全に破壊された。
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【続報】
ガザにある負傷者のための民間協会が破壊された。アル=ファ
ラフ慈善協会が使っていたガザとハーン・ユーニスの二つの建
物も破壊された!
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【続報2 (日時: 2008/12/29 (月) 13:56)】
数分前、ウンマ大学の新しくとても小さな校舎が攻撃を受け、
破壊された。
◎さらに続く空襲、自家発電で命がけで世界に発信される現地
の声
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ガザのアブデルワーヘド教授からのメールの邦訳です。
<邦訳: 岡真理; 凡例: (原注) [訳注]>
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【メール その12】
日時: 2008/12/29 (月) 19:06
件名:クリスマスのガザを襲うイスラエルの戦争!
今日、エジプトで、イスラエルのガザ侵攻に抗議する大規模な
民衆デモ。
今日、ガザ侵攻に抗議するパレスチナ人(イスラエルの1984名
のアラブ系市民)による複数のデモ。イスラエル警官40人が負
傷、140人のパレスチナ人がイスラエル警察に逮捕された。
イスラエル軍から今晩シファー病院の病棟 1棟を爆撃するとい
う脅迫電話。さらに多くの人々が正真正銘のパニック状態に陥
る。
アラブ連盟は、次の金曜に開催予定だった≪緊急非常≫サミッ
トを日曜に延期。